📄 社会のリサーチ(245本)
アフリカ大陸の富を語るとき、しばしば「途上」「援助」「資源の呪い」といった言葉が枕詞のように添えられる。だが、いま大陸の頂点に立つ実業家たちの顔ぶれを眺めると、その語彙が現実をどれほど取りこぼしてきたかがよくわかる。 二…
ひとつの専攻が背負ってきた、静かな使命。日本の大学受験生が進路の手引きを開いたとき、「アフリカ」という二文字を学科名や専攻名のなかに見つけられる機会は、驚くほど少ない。地域研究という言葉そのものは決して珍しくない。北米、…
序:城門の前で 2026年6月19日、ガーナの首都アクラ。大西洋を望むクリスチャンスボルグ城(オス城)の門前で、献花の儀がおこなわれた。この城は、かつてデンマークが築き、のちに英国が支配した「奴隷積出拠点」のひとつである…
はじめに ── 「援助から投資へ」の死角に立つ、ひとりの身体 2025年8月、横浜。第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)の開会式で、当時の石破首相は「援助から投資へ(From Aid to Investment)」と…
序:援助という言葉が、似合わなくなる日 二〇二五年八月、横浜で第九回アフリカ開発会議(TICAD9)が開かれた。一九九三年に日本が世界に先駆けてこの枠組みを立ち上げてから、三十年あまりが経つ。その間にアフリカは変わった。…
序章 もっとも速く、もっとも脆い 地上でもっとも速く走る動物は、地上でもっとも絶滅に近い大型ネコ科動物のひとつでもある。この一文に、チーターという生き物の本質は、ほとんど尽くされている。 時速一〇〇キロを超えて疾走するそ…
東アフリカ、ウガンダ共和国。この国の医療現場では、いつの頃からか奇妙な動詞が使われるようになった。「消毒する」ことを、人々は「サラヤする(to Saraya)」と言う。固有名詞が動詞化するという現象は、言語人類学的に見て…
序章 「途上国」という語の重力について ある語が口にされた瞬間、聞き手の脳裏に立ち上がる像が、ほとんど自動的に決まってしまうことがある。「途上国」という語が、まさにそれである。多くの日本人にとって、この三文字が長らく喚起…
序章 一一万七千キロの生涯 十四世紀、ひとりのモロッコ人が約三十年をかけて、当時知られていた世界のほとんどを歩いた。その距離は推計で一一万七千キロメートル。地球を三周近くする計算であり、近代以前のいかなる人物の移動距離を…
序 ひとつの単語からはじめる ルイジアナの台所で、深い琥珀色のスープが煮込まれている。米の上にかけられ、ソーセージとエビが沈み、とろみが匙にまとわりつく。その料理の名はガンボという。ニューオーリンズの食文化を象徴し、いま…
序章 最後に「発見」された大型獣 二十世紀の幕が開いてもなお、ヨーロッパの動物学者たちが存在を確信できずにいた大型哺乳類が、地球上にひとつだけ残されていた。体高一・五メートル、体重二〇〇キロを超える、馬ほどの大きさを持つ…
答えられない問い マイケル・ジャクソンはアフリカのどこから来たのか。 この問いは、一見すると検索一回で片づく類のものに見える。生年は一九五八年、出生地は米国インディアナ州ゲイリー。父はジョセフ、母はキャサリン。兄弟は十人…
序章 アトランタの夜に起きたこと 二〇二六年六月十五日、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ。FIFAワールドカップ北中米大会のグループH第一節で、欧州王者スペインと、この大会で初めて世界の本舞台に立つ島国カーボベルデが…
サバンナの朝は、想像よりもずっと静かに始まる。地平線が薄紫から橙へと滲み、アカシアの傘形の樹冠が逆光に黒く浮かび上がる。エンジンを切った四輪駆動車のなかで、観光客はじっと待つ。何かが、そこにいるはずだという確信だけを頼り…
序章 ダーバンの草地に立つ人々 二〇二六年六月、南アフリカ第三の都市ダーバン(eThekwini)の港湾に近い一角に、にわかづくりの「キャンプ」が出現した。シャーウッドと呼ばれる地区の草地に、三〇〇〇人を超えるマラウイ人…
序――三杯で一万七千円のコーヒー ラゴス、ヴィクトリア・アイランド。大西洋に面したこの高級商業地区の一角に、三杯で一一四ドル、日本円にしておよそ一万七千円という値札を掲げるコーヒーがある。供されるのはジャマイカ産ブルーマ…
はじめに——ひとつの動画が開いた問い 2026年初頭、南アフリカのソーシャルメディアのタイムラインが、ひとりの若い女性をめぐって一斉にざわついた。きっかけは、TikTokに投稿されたたった一本の近況報告動画であった。25…
序論 ―― ラゴスに降り立った人々 2026年6月11日午前、ラゴスのムルタラ・ムハンマド国際空港の国際線ウィングに、一機の特別便が着陸した。機体はナイジェリアの民間航空エア・ピース。タラップを降りてきたのは、南アフリカ…
燃え尽きゆく惑星の時代に 価値が音を立てて崩れていく時代を、私たちは生きている。西洋由来の近代がもたらした進歩主義の諸価値は、もはや自明の前提として通用しない。建前としての民主主義は機能不全に陥り、国際秩序は容易に踏みに…
茶という作物について語るとき、人の頭にまず浮かぶのは中国の山岳地帯であり、インドのダージリンやアッサムであり、あるいはスリランカの丘陵であろう。茶の世界地図において、アフリカは長らく余白に置かれてきた。そしてそのアフリカ…
はじめに――この問いがなぜ重要なのか 「ナイジェリア人は北部のナイジェリア人をどう思っているのか」という問いは、一見すると単純な世論調査のテーマのように聞こえる。しかし実際には、この問いはナイジェリアという国家の成り立ち…
序章 ラゴスの交差点で ラゴス・ヴィクトリア島の交差点に立つと、不思議な光景に出会う。渋滞の向こうにそびえる高層ビルの建設現場、その看板に記された施工会社の名前が、しばしばアラビア語起源のものだからである。スーパーマーケ…
はじめに——「全員が一度、他人の土地で暮らす」という壮大な社会実験 世界には、徴兵制を持つ国が数多くある。だが、「大学を卒業した若者全員を、出身地から遠く離れた州に一年間強制的に送り込み、見知らぬ民族・宗教・言語の中で暮…
序論──なぜ資金の見取り図が必要なのか 日本とアフリカの関係を語るとき、多くの人がまず思い浮かべるのは、政府開発援助(ODA)の大きな数字か、あるいはテレビで報じられる国際会議の華やかな映像だろう。しかし、その水面下には…
序章 なぜいま「ディアスポラ」なのか アフリカ大陸の人口は約14億人とされる。しかし「アフリカ」という現象を理解するうえで、この14億人だけを見ていては全体像の半分しか見えてこない。大陸の外には、奴隷貿易の時代から現代の…
序論——名指されることで生まれた言葉 「グローバルサウス」という言葉ほど、近年の国際政治の語彙のなかで、急速に流通し、しかも同じ速さで意味を磨耗させた言葉も珍しい。新聞の見出しに、外交白書に、投資銀行のレポートに、そして…
序論 私は、アフリカのフィランソロピーをめぐる議論が、二〇二五年という年を境に、それまでとは質的に異なる位相へ移ったと考えている。きっかけは、ある意味で外側からやってきた。年明け早々に米国が対外援助の大規模な縮減へ舵を切…
はじめに 私は、アフリカの大学を語るときに、しばしば二つの極端な語り口のいずれかへ落ち込んでしまうことに苛立ちを覚えてきた。一方には、植民地支配の残滓や慢性的な資金難、頭脳流出といった「欠如」の物語があり、他方には、若さ…
私は、ナイジェリアという国家を理解しようとするとき、その政治家の演説でも、原油の輸出統計でも、ノリウッドの興行収入でもなく、まず一枚の卒業者名簿から入るべきだと考えている。国家の意思決定を担う人間、富を動かす人間、世論を…
序章 私は、ひとつの矛盾から始めたい 私は、ある矛盾から本書を書き起こしたいと思う。 ロンドン大学(University of London)という名前を聞いたとき、多くの人は、ロンドンのどこかに広大なキャンパスがあり、…
序章 なぜいま、マルコムXなのか 二〇世紀の黒人解放運動が生んだ無数の声のなかで、マルコムXほど誤解され、神話化され、そして繰り返し「再発見」されてきた人物はいない。アメリカ合衆国の公民権運動史を語るとき、人々はしばしば…
2026年5月時点の情報にもとづく。為替・治安・ビザ規定など変動する数値は、必ず出発前に公式情報で最新を確認してください。 はじめに ―― 「観光」ではなく「現在地」を見にいく国 ナイジェリアは、観光地ではない。少なくと…
序章 ラグーンのほとりの巨大都市、その知の中枢 アフリカ大陸でもっとも人口が多い国はナイジェリアである。そして、そのナイジェリアでもっとも巨大な都市はラゴス(Lagos)である。経済の中心であり、文化の発信地であり、そし…
🇳🇬ナイジェリアオバフェミ・アウォロウォ大学(OAU)徹底解説――ナイジェリア最美のキャンパスはなぜ「アフリカの知の聖地」になったのか。創設・建築・人物・ランキング・立ち位置・未来まで ↗2026-05-28
編集部まえがき 本稿は、ナイジェリア南西部オスン州イレイフェに立地する連邦立大学、オバフェミ・アウォロウォ大学(Obafemi Awolowo University、以下「OAU」)を、創設の経緯から建築、学部構成、学生…
序章 一国の運命を賭けた賭け 私は、アフリカ南部の内陸国ボツワナで進行しつつある一つの巨大な経済決断について、できるかぎり多面的に検証したいと考えている。その決断とは、世界で最も知られたダイヤモンド企業デビアス(De B…
序章 なぜ、いまセネガルなのか 私は、ひとつの問いから書き起こしたい。アフリカ大陸の西の果て、大西洋に突き出したセネガルという国と、ユーラシア大陸の東の果て、太平洋に向かって弧を描く日本列島とのあいだに、いったいどれほど…
序章:南西アフリカに、もう一つの「日本史」がある ナミビアという国を、私たちはどれだけ知っているだろうか。 アフリカ南西部、面積は日本の約2.2倍、人口は約280万人。世界で最も人口密度の低い国のひとつとして知られ、ナミ…
序章:なぜ南アフリカなのか アフリカ大陸において、日本のアニメ・マンガ文化がもっとも深く、もっとも長く、そしてもっとも産業的に根を張っている国はどこか。答えは明確である。南アフリカ共和国である。 エジプトやナイジェリアに…
序章:ピラミッドの国に立ち上る日本アニメ熱 カイロのダウンタウン、タハリール広場の喧騒から一歩入ったところにある古いキャンパスで、土曜日の朝、奇妙な行列ができている。鬼滅の刃の炭治郎、ナルトの主人公、進撃の巨人のミカサ、…
はじめに 世界のコーヒー史を語るとき、私たちは決まったレールの上を歩く。エチオピア南西部の高地、カルディと踊る山羊の伝説、紅海を渡ったモカ、オランダ商人が運んだ苗木、カリブ海を経由した中南米への伝播、そしてベトナムとブラ…
🌍 汎アフリカABEイニシアティブ:「安倍」イニシアティブの真実 ― 1万人を超えるアフリカと日本の物語【African Business Education Initiative for Youth】 ↗2026-05-10
序章 ―― 「ABE」って、安倍晋三の頭文字なんですか? 「ABEイニシアティブ」という言葉を、どこかで耳にしたことがあるだろうか。 ある人はNHKの報道番組で。ある人は大学のキャリアセンターの掲示板で。ある人は地方の中…
はじめに 「アフリカが世界でもっとも速く成長する大陸である」。この命題は、2026年の段階で、複数の権威ある国際機関によって繰り返し述べられている。アフリカ開発銀行(AfDB)が2026年3月30日にアビジャンで発表した…
序章――ラゴスの夜に灯った6つの明かり 2024年2月28日、ディズニープラスにおいて『Iwájú』全6話が世界同時配信された日、その翌朝にロンドンの配信業界トレード誌、ロサンゼルスの調査会社ターミナル、シンガポールのア…
はじめに 私は、アフリカという大陸を語ろうとするたびに、最初に立ちはだかるのが「人口」という難物であることを、痛感し続けている。 2026年のいま、アフリカの人口は約15.8億人に達している。これは世界人口の約19パーセ…
はじめに:なぜ、いま「Sunny Side」を論じるのか アフリカと日本の距離は、しばしば物理的な遠さよりも心理的な遠さによって測られる。直線距離にしてカイロから東京までは約九六〇〇キロ、ラゴスから東京までは約一万三五〇…
はじめに 私は、この問いを長く抱えてきた。アフリカ最大の国、世界第6位の人口大国、2050年には世界第3位になると予測される国——そう繰り返し語られながら、その「人口」という基礎的な数字そのものが、実は誰にも正確にはわか…
序章 ティグリスの夜より 私は、いま一人の男の生涯を語りはじめる。彼の名はサラーフッディーン・ユースフ・ブン・アイユーブ。西欧世界においてはサラディンと呼ばれ、十二世紀の地中海世界に巨大な足跡を残した一人の人物である。…
はじめに 私は、アフリカ大陸最大の都市圏であるグレーター・カイロ(首都圏人口およそ二二〇〇万人)を眺めるとき、しばしば「同じ地名を持つ二つの別の都市」を比較しているような感覚に襲われる。一方には、ナイル川に抱かれた中世以…
はじめに ピラミッドと砂漠のイメージで語られがちなカイロだが、実際の街は、ナイル川の中州に立つ19世紀のヴィラ建築から、第五居住区(Fifth Settlement)に林立する超高層オフィスまで、複数の時代が同居する重層…
序文 私は、本稿においてエジプトの日本アニメ・コミュニティを三つの相において論じる。第一に、その起源としての「スペーストゥーン世代」を構成した歴史的経緯。第二に、EGYconを中核とする現在のコミュニティの規模と実態。第…
序章 なぜいまエジプト史を読むのか ナイルの両岸に伸びる細長い緑のベルト、その外側を取り巻く広大な砂漠、そして地中海に注ぎ込む扇形のデルタ。この地理が、人類最初期の中央集権国家を生み出し、五千年にわたって連綿と王権の系譜…
第一部 序論——文明の継承点に立つ博物館 私は、二〇二五年一一月という時点を、現代における博物館史上の決定的な転換点として記録しておきたいと考えている。なぜならこの月、エジプト・アラブ共和国ギザにおいて、構想から実に三十…
はじめに ナイルの流れと砂漠が織りなす5,000年の文明史。ファラオたちの黄金、地中海と紅海に挟まれた多層的な風土、そしてイスラム・コプト・古代エジプトの三層が重なるカイロの街並み——エジプトは一度の旅では語り尽くせない…
序 ― なぜこの問いを立てるのか ナイジェリアのコーヒー業界への日本人参入という問いは、2026年の現時点では、ほぼ誰も真剣に検討していない領域である。日本のコーヒー業界にとってナイジェリアは、原産地としても消費地として…
はじめに 「アフリカには歴史がない」。19世紀のヨーロッパ知識人がためらいもなく口にしたこの言葉は、今日の目から見れば滑稽ですらある。しかし、日本語で学ぶわれわれの「世界史」の教科書を開いてみれば、そこでもアフリカは人類…
1. 概要 日本アフリカ学会は、1964年4月12日に東京大学理学部講堂において正式に発足した、日本における唯一にして最大のアフリカ地域研究を対象とする学術団体である。英語名称は「Japan Association fo…
🇷🇼ルワンダ日本の「アフリカ学生団体」案内——MPJ Youth、日本ルワンダ学生会議、ASANTE Project、WasedAfrica、JAEBC Youthの5団体を知る|新歓2026 ↗2026-04-19
はじめに——アフリカを学ぶ若者が、静かに、しかし確実に増えている 4月、キャンパスに新入生の列が戻ってくる季節。新歓——新入生歓迎活動は、日本の大学生文化のなかでも独特の熱気をまとったイベントだ。ビラを握りしめて並ぶ新入…
はじめに——なぜ今、「アフリカニスト」なのか 「アフリカニスト」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか。 アフリカ研究の専門家。アフリカ大陸に魅了された旅人。アフリカの音楽やアートに心を奪われた表現者。あるいは、ア…
はじめに アフリカの音楽は、いつも私たちの想像を超えてくる。 日本に暮らす私たちの多くは、「アフリカの音楽」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。ジャンベの力強いリズム、サバンナを渡る風のような歌声、あるいは近年グローバルチ…
序章:なぜ今「アフリカ×エビデンス」なのか 「アフリカ」と聞いて、多くの日本人はどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。広大なサバンナ、野生動物、貧困、紛争──こうした断片的なイメージは、メディアが長年にわたり繰り返し…
はじめに──なぜ人は灼熱の砂漠を走るのか 毎年春、モロッコ南部のサハラ砂漠に、世界60カ国以上から約1,000人のランナーが集結する。彼らは約250kmという途方もない距離を、7日間かけて走破する。食料は自分で背負い、寝…
はじめに——なぜ今、アフリカの名言なのか アフリカ大陸には54の国家、2,000以上の民族、そして数千の言語が存在する。その多様性の中から生まれた名言やことわざは、何百年、時には何千年もの時間をかけて磨かれてきた人類の叡…
はじめに──なぜ今、ナイジェリアのインフルエンサーに注目すべきなのか アフリカ大陸54カ国の中で、最も多くの人口を抱え、最も活発なデジタル経済を持ち、最も多くのグローバルスターを輩出している国──それがナイジェリアである…
はじめに ── なぜいま、テラ・ルネッサンスを語るのか 2026年2月14日、渋谷ユーロスペースにて1本のドキュメンタリー映画が公開されました。タイトルは『RETURNEES(リターニーズ)元こども兵 それぞれの再起』。…
はじめに──なぜ今、OAUを知るべきなのか ナイジェリア南西部、オスン州に位置する古都イレ=イフェ。ヨルバ民族の神話では「人類誕生の地」と語り継がれるこの聖地に、アフリカ大陸屈指の名門大学がある。オバフェミ・アウォロウォ…
はじめに——なぜ今、ナイジェリアの大学を知るべきなのか ナイジェリアはアフリカ大陸最大の人口(約2億2,000万人)を擁し、その高等教育システムもまた大陸最大規模を誇る。2024年時点で国家大学委員会(NUC: Nati…
はじめに──なぜ今、アフリカの大学なのか 「大学」という概念の起源がどこにあるかと問われれば、多くの人はヨーロッパを想像するだろう。オックスフォード、ボローニャ、パリ──確かにこれらは近代的な大学制度の原型を築いた。しか…
はじめに──なぜ今、アフリカの大学なのか 「大学」という概念の起源がどこにあるかと問われれば、多くの人はヨーロッパを想像するだろう。オックスフォード、ボローニャ、パリ──確かにこれらは近代的な大学制度の原型を築いた。しか…
はじめに アフリカ大陸は、世界で最も豊かな口承文学の伝統を持つ地域である。54カ国、2,000以上の民族、3,000を超える言語が存在するこの大陸では、物語は単なる娯楽ではなく、歴史の記録、道徳の教育、共同体の結束、そし…
はじめに——なぜ今、日本のアフリカ研究者を知るべきなのか アフリカ大陸が世界の政治・経済・文化の舞台でかつてないほどの存在感を示す2020年代。人口は2050年までに25億人を超え、世界人口の4人に1人がアフリカ人になる…
はじめに アフリカ大陸は、人類発祥の地であると同時に、数千年にわたる文明の興亡、自然の驚異、そして多様な文化が交錯する壮大な舞台である。ユネスコ(国連教育科学文化機関)が認定する世界遺産は、2025年時点で全世界に1,2…
はじめに──なぜ今、アフリカのテレビ放送を知るべきなのか アフリカ大陸の人口は14億人を超え、2050年には25億人に達すると予測されている。この巨大な人口ボーナスを背景に、メディア・エンターテインメント産業は急速に拡大…
はじめに——なぜ今、西アフリカのアニメなのか 2025年12月5日の夜、ナイジェリアで前代未聞のことが起きた。 ラゴス、イバダン、アブジャ、ベニン、エヌグ、ポートハーコート、イロリン——7つの都市が同じ夜に、同じアニメ映…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #384 はじめに ビットコイン、イーサリアム、その他の暗号資産(クリプトカレンシー)の採用率と取引活動の観点から、アフリカ大陸は、現在、世界で最も重要な暗号資産市場の一つにな…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #381 はじめに アフリカ大陸におけるベンチャーキャピタル(VC)エコシステムは、過去十年間で劇的な変化を遂行しています。2015年時点ではアフリカのスタートアップ企業への投…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #377 はじめに イブクン・アウォシカは、ナイジェリアの金融セクターにおける最も重要な女性指導者の一人です。彼女は、アフリカ大陸で最も古く、最も大きな商業銀行の一つであるFi…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #374 はじめに ナイジェリアの経済中心地ラゴスは、アフリカで最も急速に成長する都市の一つですが、同時に都市開発における最大の課題に直面しています。その課題の筆頭が、交通渋滞…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #371 はじめに アフリカ大陸からグローバルなファッションブランドを発信することは、長年の課題でした。しかし、エチオピアのベスレヘム・ティラフン・アレムは、その挑戦に正面から…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #370 はじめに アウドゥ・マイコリ(Audu Maikori)は、ナイジェリア・ヒップホップ音楽産業の創設者の一人であり、2004年に設立したChocolate City…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #369 はじめに モニテ・モディビ・アブドゥ(Moníet Modiba Abudu)として知られるモー・アブドゥは、ナイジェリアのテレビ制作、映画制作、そしてメディア経営の…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #368 はじめに MAVIN Records時代を通じて、ドン・ジャジーとMavin Recordsは、ナイジェリア音楽の国際化を推し進める過程において、戦略的な国際的協力と…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #367 はじめに MAVIN Records(正式にはMAVIN Entertainment)は、2012年にドン・ジャジーにより設立され、ナイジェリアンポップ音楽の第二次黄…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #366 はじめに オリキンジ・オルマデ・コライン(Oladele Olaniyan Oladipupo)として知られるドン・ジャジーは、21世紀初頭のナイジェリアンポップ音楽…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #364 はじめに アフリカの医療システムは、極度のリソース不足、インフラの未整備、そして医療情報システムの後進性により、深刻な課題を抱えています。推定5億人以上のアフリカ人が…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #362 はじめに アフリカのホテルと観光産業は、大陸の急速な経済成長と中産階級の拡大に伴い、次第に重要な経済セクターとなってきた。しかし、2010年代初頭において、アフリカの…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #361 はじめに アフリカの農村部では、推定7億人以上が電力へのアクセスがない状態で生活しています。特にサハラ以南アフリカでは、電化率がわずか40パーセント程度であり、その中…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #358 はじめに ジェイソン・ンジョクは、アフリカのメディア・娯楽産業における起業家として、最も注目すべき人物の一人です。彼は、iROKOtvという、ナイジェリアのノリウッド…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #357 はじめに イイノローワ・アボエジ(Iyinoluwa Aboyeji)は、アフリカのベンチャーキャピタル業界と起業家エコシステムにおいて、最も影響力あり、かつ最も議論…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #355 はじめに Jeremy Johnson(ジェレミー・ジョンソン)は、アメリカ出身のテック起業家ですが、アフリカのソフトウェア・エンジニアリング才能を世界的に展開するA…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #353 はじめに ナイジェリアの起業家Jessica Anuna(ジェシカ・アヌナ)は、2021年にKlashaというクロスボーダー決済プラットフォームを創業して以来、アフリ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #352 はじめに ナイジェリアの起業家Babs Ogundeyi(バブス・オグンデイ)は、2022年にY Combinatorデモデーに登場して以来、アフリカのデジタルバンキ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #349 はじめに ナイジェリアのフィンテック産業は、21世紀のアフリカの金融民主化において、最も重要な経済セクターの一つとして認識されるようになっています。特に「エージェント…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #348 はじめに 19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの帝国主義勢力がアフリカ大陸を分割支配する過程で、彼らが構築したもっとも重要な物理的インフラストラクチャの一つが…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #347 はじめに アフリカ大陸において、国境を越えた経済的統合と地域的協力は、すべての国家が直面する構造的課題です。植民地支配の遺産として、アフリカ各国の経済は、主にヨーロッ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #346 はじめに 21世紀のアフリカ大陸において、金融サービスへのアクセス拡大とデジタル決済技術の普及は、経済発展を左右する最重要課題となっています。銀行口座を持たない貧困層…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #343 はじめに Mitchell Elegbe は、ナイジェリアの決済インフラの開拓者であり、1990 年代後期から 2000 年代初期にかけてのアフリカのデジタル経済革命…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #342 はじめに Shola Akinladeは、アフリカのフィンテック産業において、最も成功した起業家の一人です。1988年生まれのナイジェリア人で、彼が2015年に共同設…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #339 はじめに 南アフリカは、アフリカ大陸で最も発展した経済を持つ国家である一方で、極めて深刻なエネルギー危機に直面しています。2008年以降、南アフリカの電力公社(Esk…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #338 はじめに ナイジェリアは、アフリカ大陸で最大の人口を持つ国家であり、急速な都市化と住宅需要の増加に直面しています。ラゴスなどの主要都市では、人口増加に伴う深刻な住宅不…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #336 はじめに ケニアの首都ナイロビは、近年「アフリカのシリコン・バレー」として国際的に認識されるようになった。この変化をもたらした主要な要因の一つが、テクノロジー人材育成…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #330 はじめに アフリカの都市化が急速に進む中で、「都市貧困」という深刻な社会課題が顕在化しています。農村部からアフリカの主要都市(ナイジェリアのラゴス、ケニアのナイロビ、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #329 はじめに ナイジェリアを中心とするアフリカ大陸のテック産業が急速に成長する中で、新しい課題が生じています。それは、高度なソフトウェアエンジニアリング技術を習得した人材…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #328 はじめに アフリカ大陸のテック産業が急速に成長する中で、新しい課題が生じています。それは、アフリカのソフトウェア開発者たちが、国内市場のキャリア限定性と不十分な給与水…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #325 はじめに アフリカの教育技術革新において、スマートフォンやコンピュータを前提としたソリューションは、しばしば現実的なアクセス環境を見落とすという限界を持つ。ユネスコの…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #323 はじめに サハラ砂漠以南アフリカの再生可能エネルギー開発は、急速に加速しています。国連環境計画(UNEP)のデータによれば、2020年から2023年にかけて、アフリカ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #321 はじめに アフリカのサハラ砂漠以南地域においては、今なお約5億8,000万人の人々が電力へのアクセスを持たない。特に農村部における電力不足は、教育、医療、農業生産性の…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #318 はじめに アフリカの農村部におけるエネルギーアクセス課題を解決するための革新的なビジネスモデルとして、リース型のソーラーシステムが注目されています。従来の購買モデルで…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #317 はじめに アフリカの農村部と周辺地域において、エネルギーアクセスの拡大は経済発展と生活の質向上のための必要不可欠な要件です。従来の電力網の拡張には多大な時間と資金を要…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #316 はじめに アフリカを含む発展途上国において、電力へのアクセスは依然として大きな課題です。世界銀行のデータによれば、サハラ以南アフリカの約60%の人口が電力網から遠く離…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #315 はじめに アフリカ大陸全体で約6億人以上の人々が電力にアクセスできていません。この深刻なエネルギー危機に対して、ケニアを拠点とするM-KOPAという企業が革新的なソリ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #314 はじめに アフリカ大陸におけるデジタル経済の急速な発展に伴い、ロジスティクス・配送サービスの重要性が急速に高まっています。特に、東アフリカの経済ハブであるケニアでは、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #312 はじめに ナイジェリアのラゴスやアブジャなどの大都市では、日々数百万人が公共交通機関を利用して移動しています。しかし、アフリカ最大級の経済規模を持つナイジェリアにおい…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #311 はじめに ナイジェリアは西アフリカ最大の経済規模を持つ国であり、人口2億人を超える急速に都市化が進む地域です。しかし、その一方で首都ラゴスを中心とした大都市圏では、交…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #310 はじめに アフリカ大陸全体における気候変動への対応と、持続可能なエネルギー転換への需要が急速に高まる中で、ナイジェリアのテクノロジー起業エコシステムは、既存産業の脱炭…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #309 はじめに ナイジェリアは、アフリカ大陸において人口が最大級の国家(2023年推定2億2,000万人以上)であり、アフリカのテクノロジー起業エコシステムの中でも最も活発…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #308 はじめに 西アフリカの経済は、アフリカ大陸内でも最も活発で、人口規模も最大級です。しかし、西アフリカの多くの国々では、デジタル基盤インフラストラクチャが発展途上段階に…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #307 はじめに ウガンダの首都カンパラおよび周辺地域において、最も一般的で効率的な移動手段は、バイクタクシー(モトタクシー)です。バイクタクシーは、自動車よりも安価で、交通…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #305 はじめに アフリカの経済発展を阻害する重要な要因の一つは、ロジスティクスと流通インフラストラクチャの欠陥です。特に西アフリカの内陸国では、農産物や製造品を市場まで運送…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #303 はじめに アフリカの農業セクターにおいて、資金へのアクセスは依然として農業生産性向上の最大の制約要因となっています。ナイジェリアを始めとするアフリカ諸国では、小規模農…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #301 はじめに アフリカの農業セクターは、依然として人手作業と伝統的な耕作方法に依存しており、生産性向上の大きな課題を抱えています。特にサブサハラ地域では、農業機械化の進展…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #296 はじめに アフリカ大陸の医療システムは、構造的で深刻な課題に直面しています。特に東アフリカの農村地域では、医療施設の極端な不足、医療従事者の欠乏、医療インフラの不備に…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #295 はじめに エジプトのカイロで2011年3月にMohamed El-Fayoumyおよびムスタファ・サウィらにより創業されたVezeetaは、医療予約・医療情報プラット…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #294 はじめに ナイジェリアのラゴスで創業されたHelium Healthは、電子健康記録(Electronic Health Records: EHR)プラットフォームを…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #290 はじめに アフリカの零細起業家たちが直面する最大の課題の一つは、顧客へのアクセスと商品販売チャネルの構築です。特に、都市郊外や地方地域の零細起業家は、オンラインショッ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #289 はじめに アフリカ大陸のデジタル経済の成長は、過去10年間で劇的に加速しています。特に、モバイル決済、オンラインショッピング、デジタルマネーなどのフィンテック領域にお…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #288 はじめに 中東・北アフリカ(MENA)地域は、アフリカ大陸で最も経済的に成熟した市場の一つであるとともに、同時にデジタル経済への転換が急速に進行している地域でもある。…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #287 はじめに アフリカの農業セクターは、大陸全体の経済・雇用の根幹をなす産業であるとともに、同時に最も非効率で問題が多い産業でもある。ケニアをはじめ東アフリカ地域では、農…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #286 はじめに アフリカの零細小売商人たちが直面する最も深刻な課題の一つは、商品の調達コストの高さと不安定な供給ネットワークです。ケニアのナイロビに本拠地を置くMarket…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #284 補足:ケニアのインフォーマルセクターの経済的意義と変革の必要性 ケニアの経済構造における非形式的セクター(インフォーマルセクター)の重要性は、国際経済機関によっても認…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #283 はじめに Copia Globalは、ケニアを本拠地とする新興の電子商取引プラットフォームであり、アフリカのラストマイル配送と地方経済統合の課題に対する革新的で持続可…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #282 補足:南部アフリカ地域の経済と電子商取引の成長の背景 南部アフリカは、アフリカ大陸の中で最も経済的に発展した地域の一つであり、南アフリカはこの地域の経済的リーダーとし…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #280 はじめに DPO GroupとNetwork Internationalの合併は、アフリカのフィンテック・セクターにおける最大級のM&A取引の一つであり、アフリカのデ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #279 はじめに CellulantはアフリカのB2B決済プラットフォーム企業であり、東アフリカの中心地ケニアを本拠地としながら、ナイジェリア、南アフリカ、そしてガーナなどア…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #278 はじめに Pagaはナイジェリアのモバイルペイメント企業であり、アフリカのデジタル金融セクターの先駆的企業の一つです。2009年にHarsh Patel とTunde…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #277 はじめに ナイジェリアのフィンテック企業TeamAptが、2021年にブランド名をMoniepoint(モニーポイント)に変更したことは、アフリカのデジタル金融セクタ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #276 はじめに Kuda Bankはナイジェリアの急速に成長するフィンテック企業です。2019年に設立されました同社は、「人民の銀行」というモットーの下で、ナイジェリアの銀…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #269 はじめに MFS Africaは、アフリカ大陸全体のモバイルマネーネットワークを相互接続し、統一的な決済インフラを構築するフィンテック企業です。2009年の創業以来、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #268 はじめに Chipper Cashは、アフリカの国々間での個人送金を革新するモバイルアプリケーションとして、急速に注目を集めているフィンテック企業です。2019年にザ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #266 はじめに ナイジェリアの金融テック企業Moniepointは、中小企業(SME)向けのオールインワン決済・銀行プラットフォームとして、西アフリカの経済発展を支える重要…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #264 はじめに OPay(オーペイ)は、2018年にナイジェリアで設立されましたフィンテック企業で、モバイル決済、送金、デジタルウォレット、融資、保険など、複数の金融サービ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #261 はじめに Flutterwave(フラッターウェーブ)は、2016年にナイジェリアのラゴスで創業されましたフィンテック企業で、アフリカ大陸を舞台にした決済インフラの革…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #258 はじめに リティシア・オベングは、アフリカ大陸においても数少ない原子力科学の専門家であり、かつガーナを代表する女性科学者である。彼女はガーナ原子力委員会(Ghana At…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #257 はじめに セグネト・ケレデは、21世紀のアフリカを代表する遺伝学者であり、人類ゲノムの多様性研究の最前線で活躍する科学者である。アディスアベバに生まれ、イギリスで高等教育…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #256 はじめに 1954年生まれのフィリップ・エメアグワリは、ナイジェリア出身のコンピュータ科学者であり、スーパーコンピューティング分野における開拓者的存在である。彼の人生は、…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #255 はじめに 南アフリカのアパルトヘイト終焉後の民主化過程における最も重要な精神的指導者の一人が、デズモンド・ムピロ・ツツ大主教である。彼は、単なる宗教指導者ではなく、アパル…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #254 はじめに アフリカの20世紀後半から21世紀初頭の歴史において、ロバート・ムガベのキャリアは、解放戦争の英雄が権力を握った後、いかにして独裁者へと変容するのかを象徴する最…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #253 はじめに ウィニー・マンデラは、南アフリカの反アパルトヘイト運動史における最も複雑で、最も議論の多い人物である。「国民の母」として崇拝された一方で、1980年代から199…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #252 はじめに 南アフリカのアパルトヘイト時代において、人種差別的な権力構造に対して、物質的な力ではなく、意識的な自己肯定を通じて抵抗した思想家がいた。スティーブ・ビコは、黒人…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #247 はじめに 2007年のケニア選挙後の暴動は、東アフリカの民族的・政治的緊張の深刻な顕在化を示すものであった。この危機的状況の中で、ジュリアナ・ロティッチを含むケニアの若き…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #246 はじめに 21世紀のアフリカは、急速な経済発展、技術的進歩、そして政治的・社会的な変動の時代を迎えている。この時代において、アフリカ大陸全体の発展と変革を推進する最大級の…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #245 はじめに 13世紀のマリ地域は、複数の小国と部族がサハラ地域の支配権をめぐって激しく対抗する時代であった。この時代に、マンデ人の王子サンディアタ・ケイタは、かつて病弱で歩…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #244 はじめに 19世紀後半のアフリカは、ヨーロッパ列強による領土的分割の時代であった。この時期、ほぼ全てのアフリカ諸国は、ヨーロッパの帝国主義的な支配下に置かれることになった…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #241 はじめに 14世紀のマリ帝国を統治したマンサ・ムーサは、現存するいかなる君主よりも莫大な財宝を保有していたと考えられている。彼の1324年のメッカ巡礼は、イスラム世界全体…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #239 はじめに 2014年3月2日。ハリウッドの最高峰、アカデミー賞授賞式のステージで、若き女性が歴史を刻んだ。メキシコ生まれ、ケニア育ちの女優、ルピタ・ニョンゴが、『12 Y…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #238 はじめに 「2つの国の母」——このタイトルが、モザンビークとの歴史的な女性、グラサ・マシェルに与えられた時、それはただのメタファーではなく、政治的・個人的な現実そのもので…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #236 はじめに 2021年3月1日。スイスのジュネーブにある世界貿易機関(WTO)の本部で、アフリカ大陸の女性が歴史を刻んだ。ングジ・オコンジョ=イウェアラが、WTOの第7代事…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #235 はじめに 2009年8月19日。ベルリンの陸上競技場は、若き南アフリカの中距離ランナー、キャスター・セメンヤの800メートル優勝を目撃した。18歳で世界陸上選手権で優勝—…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #234 はじめに カイロの朝靄が晴れる時間帯、ナイル川の東側のナグリグ村では、多くの家が同じテレビ画面に釘付けになる。イングランド北西部のアンフィールド・スタジアムで、エジプトの…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #233 はじめに 20世紀から21世紀へと移行する時期、アフリカサッカーは新しい時代を迎えた。その象徴が、カメルーンのストライカー、サミュエル・エトーである。3度のアフリカネイシ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #231 はじめに 2019年10月12日。ウィーンのプラーター公園で、ケニアの長距離ランナー、エリウド・キプチョゲは歴史を刻んだ。時刻1時間59分40秒。人類がマラソン2時間の壁…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #230 はじめに イザベル・ドス・サントスは、アンゴラの実業家であり、一時期アフリカ大陸で最も富裕な女性として国際的に認識されていた人物である。彼女の成功は、単なる個人的な企業家…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #229 はじめに パトリス・モツェペは、南アフリカの鉱業企業家であり、アパルトヘイト後の黒人経済力強化(BEE)運動の代表的な成功者である。ソウェト地区の労働者階級の家庭に生まれ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #228 はじめに ストライブ・マシイワは、ジンバブエの企業家であり、アフリカの通信インフラ拡大に多大な貢献をした人物である。彼の経歴は、単なる個人的な成功事例ではなく、アフリカの…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #226 はじめに アリコ・ダンゴテは、ナイジェリアの北部都市カノに生まれた企業家であり、アフリカ大陸において最も成功した実業家の一人である。祖父の代からの商売の経験を受け継ぎなが…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #224 はじめに ワンガリ・マータイは、アフリカ大陸において環境運動と民主化闘争の最前線に立った女性指導者である。1940年キクユ人として生まれた彼女は、やがてケニアを代表する知…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #221 はじめに 1960年3月、南アフリカは「シャープビル虐殺」という悲劇的出来事を経験した。アパルトヘイト体制に抵抗する黒人たちのデモに対して、政府軍が銃撃を加え、69人が殺…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #219 はじめに 2009年7月、TEDカンファレンスのステージに一人の女性が立った。その名はチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ。彼女の18分間のスピーチ「The Danger…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #217 はじめに 1986年10月、スウェーデンアカデミーからアフリカ人初のノーベル文学賞受賞者が発表された。その名はウォーレ・ショインカ。この発表は、世界文学における一つの転換…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #216 はじめに 1958年、ナイジェリアの若き作家チヌア・アチェベが発表した『崩れゆく絆』(Things Fall Apart)は、アフリカ文学の歴史を変えた。この小説が世界に…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #211 はじめに ポール・カガメ(1957年生まれ)は、ルワンダ愛国戦線(RPF)の指導者として1994年のジェノサイドを終わらせ、その後26年間以上ルワンダを統治する現職大統領…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #207 はじめに アミルカル・カブラル(1924-1973)は、アフリカ独立戦争史における最も著名な理論家にして実践的指導者である。ポルトガル帝国主義の最後の植民地領土であったギ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #206 はじめに トーマス・サンカラ(1949-1987)は、アフリカの革命的指導者の中でも、最も急進的かつ理想主義的な人物である。1983年のクーデターで権力を掌握してから、わ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #205 はじめに ジュリアス・ニエレレ(1922-1999)は、アフリカの独立指導者の中でも、最も一貫した理想主義的政治家である。タンザニアの独立と建国を実現させた彼は、「ウジャ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #204 はじめに ジョモ・ケニヤッタ(1891-1978)は、ケニアの独立と建国において最も重要な役割を果たした政治指導者である。彼の人生は、植民地時代のイギリス帝国主義に対する…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #203 はじめに ネルソン・マンデラ(1918-2013)は、20世紀のアフリカにおいて最も著名で、最も象徴的な指導者である。南アフリカの人種隔離制度(アパルトヘイト)に対する2…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #202 はじめに パトリス・ルムンバ(1925-1961)は、アフリカ独立戦争史において最も悲劇的な人物の一人である。ベルギー領コンゴの独立を実現させた初代首相として、わずか8ヶ…
AFRICANIST 偉人列伝シリーズ #201 はじめに クワメ・ンクルマ(1909-1972)は、アフリカ大陸における独立と統一の象徴である。ガーナが西アフリカ初の独立国家となった1957年、ンクルマはアフリカ全体の…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #200 はじめに 2050年のアフリカ大陸は、史上最大の人口規模と、複雑で多面的な社会的・経済的課題に直面する地域となると予想されている。国連の人口推計によると、2050年の…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #199 はじめに 日本とアフリカの関係は、20世紀後半から21世紀初期にかけて、相互に限定的で、比較的周辺的な位置付けを持つものであった。しかし、2000年代初期から、アフリ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #197 はじめに 地名は、単なる地理的位置を示す標識ではなく、その土地の歴史、支配者の権力、民族的・宗教的アイデンティティ、そして言語的遺産を刻み込んだ文化的記念碑である。ア…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #194 はじめに 国旗はただの記号ではなく、その国家の歴史、理想、アイデンティティを視覚的に表現する極めて重要な紋章である。アフリカの国旗には、独立運動の精神、パン・アフリカ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #178 はじめに アフリカのクリエイターエコノミーは、急速に成長し、若年層の新しい収入源として機能し始めている。YouTube、TikTok、Instagram、Twitch…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #177 はじめに アフリカの職業訓練・技術教育(TVET:Technical and Vocational Education and Training)は、スキルギャップの…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #174 はじめに アフリカの海洋は、経済的・食糧的価値の面で極めて重要であり、アフリカ大陸の36ヶ国の沿岸国が海洋資源に依存している。しかし、アフリカの海洋は、急速な污染の脅…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #173 はじめに アフリカの砂漠化は、大陸全体の社会経済的安定性を脅かす最も深刻な環境課題の一つである。特に、サハラ砂漠の南縁を形成するサヘル地域(セネガル、モーリタニア、マ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #172 はじめに アフリカの野生動物は、大陸の自然遺産の中心であり、生態系サービス、観光収入、そして文化的価値の供給者である。象、ライオン、サイ、キリンなどのアイコニックな動…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #171 はじめに アフリカの森林、特にコンゴ盆地の熱帯林は、世界の生物多様性と気候変動対策にとって極めて重要である。コンゴ盆地は地球の森林面積の約10%を占め、アマゾンに次ぐ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #170 はじめに アフリカは「若い大陸」として一般に認識されているが、その内実は複雑である。確かに、アフリカの中央値年齢は約19歳であり、先進国の約40歳より大幅に低い。しか…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #169 はじめに アフリカの障害者人口は約1億5000万人に上り、世界の障害者人口の約20%を占める。しかし、この膨大な人口にもかかわらず、アフリカの障害者政策と支援体制は世…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #168 はじめに アフリカのLGBTQ+コミュニティは、世界でも最も厳しい法的・社会的抑圧に直面している大陸の一つである。2024年時点で、アフリカの54ヶ国のうち32ヶ国が…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #166 はじめに アフリカの住宅危機は、大陸全体で数百万人の生活に直結する最も急務な課題の一つである。世界銀行の2023年の報告書によれば、サハラ以南アフリカだけで約2億人が…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #165 はじめに アフリカの都市交通は、21世紀初頭における大陸の都市化と経済成長に伴い、急速な変化と拡張を経験している。急速に増加する都市人口、交通インフラストラクチャの不…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #158 はじめに アフリカの汚職問題は、大陸の経済発展と民主的統治を阻害する、最も深刻な構造的課題である。世界銀行の推定によると、アフリカから毎年流出する不正資金(イリシット…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #157 はじめに アフリカの国境問題は、大陸の政治的安定と地域紛争の最も根本的な原因の一つである。19世紀から20世紀初期のヨーロッパ列強によるアフリカ分割に遡る人工的な国境…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #153 はじめに モーリタニアは、北アフリカのサハラ砂漠とサヘル地帯の交差点に位置する国家であり、極めて複雑な民族的・社会的構造を有している。面積125万平方キロメートル、人…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #152 はじめに サントメ・プリンシペは、ギニア湾に位置する赤道付近の小島嶼国家であり、アフリカ大陸における最も小規模な独立国家の一つである。面積1,001平方キロメートル、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #147 はじめに モロッコは、北アフリカ西部に位置する立憲君主制国家であり、アフリカ大陸におけるイスラム国家の多様性を示す重要な事例である。人口3,600万人を有するマグレブ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #141 はじめに エスワティニ(旧名スワジランド)はアフリカ南部に位置する小規模な内陸国で、南アフリカとモザンビークに囲まれた地政学的特異性を有する。面積17,363平方キロ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #138 はじめに マラウイは南東アフリカに位置する内陸国で、マラウイ湖により定義される独特の地理的特性を有する。ブリティッシュ中央アフリカ保護領として統治されていた後、196…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #133 はじめに 南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の南端に位置し、アフリカでもっとも経済的に発展した国である。1994年のアパルトヘイト体制の終焉と民主化は、世界的な歴史的転…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #129 はじめに 中央アフリカ共和国(CAR)は、アフリカ大陸の中心部に位置する小国であり、世界で最も脆弱で不安定な国家の一つである。人口約510万人、面積約62万3000平…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #124 はじめに ソマリアは、アフリカ大陸において「崩壊国家」の典型例として国際的に認識されている。1991年のバーレ独裁政権の転覆以降、中央政府の機能がほぼ完全に喪失され、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #122 はじめに エチオピアはアフリカ大陸において特異な地位を占める国家である。植民地化の経験を持たず、1896年のアドゥワの戦いでイタリアの侵略を撃退した唯一のアフリカ諸国…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #120 はじめに ブルンジはアフリカ大陸で最も小さい国の一つであり、その歴史は周期的な民族暴力と政治的不安定性に特徴づけられています。ルワンダと隣接し、類似した民族構成(フツ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #119 はじめに ルワンダは1994年のジェノサイド(民族大量殺害)により、世界の歴史において最も悲劇的な出来事の一つを経験した国です。100日間の期間に約100万人のツチ民…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #117 はじめに タンザニアはアフリカ東部に位置する大国であり、アフリカ独立運動の重要な拠点の一つです。キリマンジャロの雪が存在する北部から、インド洋沿岸のザンジバル島まで、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #116 はじめに ケニアは東アフリカにおける経済的・政治的ハブであり、アフリカ大陸において最も開発が進んだ国の一つです。イギリスの植民地統治から独立して60年以上が経過し、ケ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #115 はじめに カーボベルデはアフリカ大陸から数百キロメートル離れた大西洋上の島嶼国であり、アフリカの中でも独特の地政学的位置を占めています。ポルトガル領時代には、ギニアビ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #113 はじめに ガンビアは西アフリカにおいて最小級の国家の一つであり、唯一つの大きな隣国セネガルに三方を囲まれた独特の地政学的状況にあります。国土は狭く、人口も200万人未…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #110 はじめに リベリアはアフリカ大陸における独特の歴史的軌跡を有する国家である。アメリカ合衆国の解放奴隷により建国されたリベリアは、アフリカにおける最初の共和国であり、独…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #106 はじめに ブルキナファソ(「誠実な人々の地」を意味する)はサハル地域における反帝国主義的精神と社会的進歩への追求で知られるアフリカ国家である。人口約2,200万人のブ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #100 はじめに 21世紀中盤のアフリカは、人類史上最大規模の社会的・経済的変動の中心となる可能性を秘めている。人口推計、経済成長シナリオ、デジタル化、気候変動、地政学的再編…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #99 はじめに アフリカ大陸のメディア環境は、急速に変化し続けている。従来のラジオ・テレビ・新聞といった旧来メディアから、インターネット・SNS・デジタルメディアへの移行が急…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #97 はじめに 日本は、地理的にはアフリカから遠く、かつての植民地主義の歴史をも持たない。しかし、第二次世界大戦後、日本の知識人はアフリカ大陸の脱植民地化とアフリカ研究に強い…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #96 はじめに 国連は1945年の設立時に51の加盟国を持っていたが、その後のアフリカ大陸の独立戦争と非同盟運動により、アフリカは国連における重要な行為者へと成長した。現在、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #90 はじめに アフリカの文学は、古い時代から複数の層を持つ豊かな伝統として存在していました。口承文学という媒体を通じて、アフリカの諸民族は、自らの歴史、価値観、そして知識を…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #89 はじめに アフリカ大陸は、1960年代から1990年代初頭まで続いた冷戦期において、米国とソビエト連邦という二つの超大国の戦略的競争の場として機能しました。新たに独立し…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #88 はじめに パン・アフリカニズムは、アフリカ大陸の人々、および世界各地に離散したアフリカ系の人々が、共通の利益と運命を自覚し、統一と連帯を求める政治的・思想的運動として、…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #86 はじめに アフリカの気候変動問題は、歴史的な不公正の象徴である。アフリカ全大陸がもたらすCO2排出量は世界全体の約4%に過ぎないにもかかわらず、気候変動の影響は世界で最…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #80 はじめに アフリカの人の移動は、経済グローバル化の最前線であり、同時に不平等の深刻な反映である。国際移民機関(IOM)の推計によれば、アフリカの約2億7,000万人が国…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #72 はじめに アフリカ大陸のデジタル経済において、電子商取引(Eコマース)セクターは最も急速に成長する部門の一つである。2015年から2023年にかけて、アフリカのEコマー…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #71 はじめに アフリカ大陸はデジタル化の波に急速に巻き込まれている。モバイル決済、電子政府、クラウド基盤のビジネスシステムへの移行は、経済開発の重要な推進力となっている一方…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #70 はじめに アフリカ大陸への関与が中国に注目されがちですが、実際には、インド、トルコ、湾岸諸国(特にUAE、サウジアラビア)など、複数の新興パワーがアフリカで重要な経済的…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #69 はじめに EU(ヨーロッパ連合)とアフリカの関係は、植民地時代の歴史的遺産から現代のグローバル戦略上の競争まで、複雑で多層的な性格を持っています。ロメ協定からコトヌー協…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #68 はじめに アフリカ大陸のインフラストラクチャー・ギャップは、経済発展と社会進歩の最大の阻害要因の一つとして広く認識されています。アフリカ開発銀行(AfDB)とアフリカ連…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #51 はじめに ルワンダは、アフリカ大陸において最も劇的な歴史的転換を経験した国の一つです。1994年のジェノサイドは、わずか100日間で約80万人から100万人の命が失われ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #50 はじめに タンザニアは、東アフリカにおいて最大の人口規模を持ち、大陸全体でも指導的な役割を果たしてきた国家です。1964年の独立以来、初代大統領ジュリウス・ニエレレのウ…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #44 はじめに アフリカ大陸におけるPKO(平和維持活動)は、国連とアフリカ連合(AU)の共同の営みとして機能しており、冷戦終結後の国際平和維持体制の中核的な領域を構成してい…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #42 はじめに アフリカ大陸における司法制度と法の支配(rule of law)の問題は、民主主義の発展と社会的安定の基盤に関わる根本的な課題です。多くのアフリカ国家では、近…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #41 はじめに 土地は、アフリカの農業経済において最も基本的かつ重要な資産です。同時に、土地は、民族的アイデンティティ、伝統的権力、現代国家権力の交錯点でもあります。多くのア…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #39 はじめに アフリカの政治的・経済的発展を評価するために、国際機関や市民社会組織は、様々なガバナンス指標(governance indicators)を開発・公開してきま…
AFRICANIST 基礎リサーチシリーズ #37 はじめに アフリカ大陸における政治制度の設計において、連邦制は極めて重要な役割を果たしています。多民族、多言語、多宗教という特徴を持つアフリカ諸国の多くにとって、中央権…
はじめに アフリカ大陸は、世界でも有数の民族・言語的多様性を有する地域です。54の独立国家が存在する一方、話される言語は2,000以上、民族集団の数は数千に及ぶとも言われています。その豊かな多様性の一方で、民族間の対立・…
はじめに 政府開発援助(Official Development Assistance, ODA)は、先進国が開発途上国の経済社会開発を支援するための公式援助であり、国際開発協力の重要な手段とされています。日本は、世界有…
はじめに 「アフリカの若き起業家・ビジネスリーダーの育成」は、日本のアフリカ戦略における重要な柱の一つとされています。この目標を実現するため、2013年に安倍首相(当時)が発表した「African Business Ed…
はじめに 国際協力機構(JICA)は、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関として、アフリカ大陸における経済社会開発に重要な役割を果たしています。JICAのアフリカ事業は、インフラ整備、人材育成、農業開発、保健医療の向上…
はじめに 教育は、個人の社会経済的地位向上と国家経済発展の最も重要な基盤であるとされています。しかし、アフリカ大陸は現在、世界で最も深刻な教育格差に直面しているとみなされています。現在、アフリカの約2億5,000万人の学…
はじめに アフリカ大陸は、現在、人類史上かつてない規模の都市化プロセスを経験しています。現在約44%のアフリカの都市化率は、2050年までに60%に達すると予測されており、この過程で新たに6億人以上の人口が都市に移住する…
はじめに アフリカ大陸は現在、世界で最も急速な人口増加を経験している地域です。現在約14億人のアフリカの人口は、2050年までに約25億人に達すると予測されており、これは世界人口の約26%を占めることになります。この劇的…
はじめに アフリカの農業セクターは、大陸全体の経済・社会・雇用の基礎をなす重要な産業分野とされています。サハラ以南アフリカ地域において、農業はGDPの約15~25%を占め、また全雇用の50~60%以上を支える産業部門です…
はじめに 2024年1月、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は歴史的な拡大を決定しました。エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イランの5カ国が新たに加盟し、ブロックの構成国は10…
はじめに アフリカの経済発展と社会インフラの整備を支援する国際機関として、アフリカ開発銀行(African Development Bank: AfDB)は極めて重要な役割を果たしているとされています。1964年の設立以…
はじめに 米国のアフリカに対する経済政策は、軍事戦略やテロ対策と並行して、通商関係を中心に展開されてきました。特に2000年に制定されたアフリカ成長機会法(African Growth and Opportunity A…
はじめに アフリカ連合(African Union、以下AU)は、アフリカ55の国・地域が加盟する世界最大級の地域機関です。本部はエチオピアの首都アディスアベバに置かれています。 2002年7月、前身である「アフリカ統一…
AFRICANIST(アフリカニスト)の各タイルのコンセプトと歴史的背景を説明させていただきます。 ① ブロンボス・クロスハッチ(赤・左上) 南アフリカのブロンボス洞窟(約7万5千年前)で発見されたオーカー(赭土)に刻ま…